子供が生まれて初めて迎える冬。ママとパパが不安になるのが
インフルエンザ猛威のニュースです。
高熱で苦しむ我が子を見たい親などいるはずがありません。
今回の記事は、幼児のインフルエンザ予防接種の必要性に
関して発信致します。
幼児にインフルエンザ予防接種は必要?
インフルエンザ予防接種は、生後6ヶ月を過ぎてから接種する
ことができます。推奨は生後1年とされることもあります。
自分自身がインフルエンザ予防接種を受けたのに、その年に
インフルエンザに罹患してしまったなどという方も多くいる
のではないでしょうか?
インフルエンザ予防接種で知っておかなければいけないのは
インフルエンザには種類があることです。
季節性のインフルエンザウイルスにはA(H1N1)亜型、
A(H3N2)亜型、2系統のB型の4種類があります。
A(H1N1)亜型は、通称Aソ連型と言われます。
A(H3N2)亜型は、通称A香港型と言われます。
(C型もありますが、季節性ではなく通年型です)
1年の流れの中でも流行する型は月によって変わります。
A型は大流行しやすいウイルスとなっています。
インフルエンザワクチンもウイルスの型によって合う・
合わないがありますので、予防接種によって絶対にかから
ないというわけではありません。またワクチンの有効性は
100%ではありません。
ワクチンは3つの型のワクチンが含まれていますが、
ワクチンが定着するかどうかに個人差があります。
お子様は定着しにくい傾向があるようです。
乳幼児のインフルエンザワクチンの有効性は20%~60%の
発病防止に効果があったと厚生労働省は発表しています。
厚生労働省の2017ー2018年のレポートを確認すると、0歳児・
1歳児のインフルエンザによる入院の数は、1月~2月が最大と
なります。
また、ICUへの入院や、人工呼吸器の利用といった症状が重症化
してしまった年齢は、80歳以上・70歳以上が最大ですが、
次いで1歳~4歳児、5歳から9歳児となります。
幼児のインフルエンザ予防接種の目的は、発病時の重症化や
死亡を予防することに効果があるとされています。
幼児のインフルエンザ予防接種の目的は?
幼児のインフルエンザ予防接種の目的は、先ほどもお伝え
しましたが、感染後に重症化させないことが目的になります。
幼児の場合、インフルエンザが重症化すると、インフルエンザ
脳炎・脳症を発症します。
インフルエンザ発症後、1~2日で脳症を発症することも
特徴です。発症してしまうと、対処療法のみになります。
インフルエンザ脳症は発症すると、けいれん・意識障害・異常
行動などが見られるようになります。
更に悪化してしまうと呼吸停止や多臓器不全となり死亡する
こともあります。
このような最悪の事態を回避するために、インフルエンザ予防
接種は有効な手段のひとつといえます。
幼児のインフルエンザ予防の方法は?
インフルエンザは、予防することが罹患しない・重症化させない
ためにも大切になります。
インフルエンザの予防方法は、①ワクチン接種 ②正しい手洗い
③体調管理 ④環境管理(湿度) ⑤行動管理
などがあります。
幼児となると、親がその行動を管理していることが多いです。
保育園に通っているお子さんは、⑤の行動管理(人混みにいかない)
などできる環境にはなく、保育園内・幼稚園内・小学校内で
インフルエンザが流行してしまうと学校閉鎖になるまで
通園・通学しなければなりません。
親や家族の誰かが、インフルエンザウイルスに感染してしまえば
どんなに室内湿度を管理しようにも、感染を簡単に防げること
はありません。
手洗い・うがいをしているから大丈夫などと言うことは、
小さなお子様にとっては無いということです。
そもそも3歳の子供であっても、口はゆすげてもうがいは
できません。
そうなると親としては、感染時に少しでも重症化しないような
予防をしてあげることが大事になってきます。
まとめ
幼児にインフルエンザの予防接種が必要か?と考えると、
0歳児にはそこまで必要性は強くはなく、1歳~9歳くらい
までのお子さんには、予防接種をすることで最悪の事態を
回避できる可能性が高くなるということです。
あくまでも厚生労働省のデータに基づいたものですので、
完全に大丈夫といったことはありません。
ただ、後からあの時インフルエンザ予防接種を受けていれば
良かったと思うことがないようにすることが、親としての
私の考えでもあります。
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