予防接種を受けた後に、子供に何か症状が出ると不安になる
ものです。今回はインフルエンザ予防接種後に出る可能性が
ある副作用を調べてみました。更に、子供に重篤な症状
が出た際に、親としてどう対処するのがベストなのかを
お伝えします。
インフルエンザ予防接種後の副作用一覧
予防接種は、感染する機能を取り除いた該当ウイルスを、先に
体内に少量いれて、免疫をつくることを目的としています。
少なからず、体に害を及ぼすウイルスを体内にいれるため、
特に小さな子供では、体に異変が出ることは珍しくありません。
しかし、だからといって親として放置できるか?といえば
できない方が多くいらっしゃることでしょう。
かく言う私も、小さな子供を持つ父として、子供に症状が
出たら、心配になりますし、不安にもなります。
インフルエンザ予防接種後に発症する可能性がある症状に
ついては、厚生労働省のHPにも記載があります。
厚生労働省では、予防接種後の全国のデータを持っている
ので、一番信頼がおけるデータだと考えます。
まず季節インフルエンザワクチンと新型インフルエンザ
ワクチンでは、副反応は同様の内容と考えられています。
では、副反応をみていきます。
①接種した部位の「赤み」「腫れ」「痛み」
②全身反応では、「発熱」「頭痛」「寒気」「だるさ」
まれにワクチンに対するアレルギー反応があります。
③「発疹」「じんましん」「赤み」「かゆみ」
ちなみに①に関しては接種者の10~20%に発症します。
この症状は2~3日で治まります。
②に関しては、接種者の5~10%で発症し、こちらも
症状は2~3日で治まります。
③の症状が出る場合は、卵アレルギーの可能性があります。
上記の他に、重篤な副反応があることがあります。
「ギランバレー症候群」「急性脳症」「急性散在性脳脊髄炎」
「けいれん」「肝機能障害」「喘息発作」「紫斑」などです。
ただしこれらの症状は、ワクチン接種が直接の原因であるか
どうかの因果関係は認められていません。
重篤な副反応がでる割合は小さな子供で0.003%程度と非常に
低い確率ですが(大人でも割合は変わりません)、既往症
(喘息やアレルギーなどを持っている)がある場合は注意
が必要とのことです。
※上記データは、子供だけのデータではなく、一般の大人も
含まれています。
尚、症状は接種後30分ほどで発症することが多いので、
接種してから30分は子供の様子を注意深く見てあげると
良いでしょう。
インフルエンザ予防接種後に健康被害が起こったら
ここでは、インフルエンザ予防接種だけでなく、予防接種後、
健康被害が起きた場合の被害者救済に関しての情報をお届けします。
厚生労働省では、極めて稀ではありますが予防接種後に重篤な症状
を引き起こした因果関係が認められた場合に
「予防接種健康被害救済制度」を定めています。
因果関係を厚生労働省が認めれば、市町村より給付が受けられます。
認定にあたっては、第3者期間で構成される疾病・障害認定審査会
による審査が行われます。
給付の種類は、かかった医療費自己負担分(医療費)、
入院通院にかかる諸経費(医療手当)の他、
障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料、
遺族年金、遺族一時金があります。
参考:厚生労働省HP
まとめ
インフルエンザ予防接種後に子供になにか症状がでる可能性が
あるのは、接種後約30分。
接種時に、アレルギーなどを既往症でもっていたり、風邪など
体調が優れない場合は、接種時期を変更しましょう。
もし症状が出ても2~3日で症状がなくなれば、問題ありません。
大きな異変があったときは、すぐにかかりつけの医院・病院、
もしくはワクチン接種をおこなった医療機関へ相談しましょう。
重篤な症状を発症してしまった時は、予防接種健康被害救済制度
を活用しましょう。
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