2024年10月に誕生した石破茂首相による内閣は、発足当初から支持率が伸び悩み、その後も厳しい政権運営を強いられています。本記事では、石破内閣の支持率の推移や、支持率の高低に影響を与えた要因、さらには過去の歴代内閣との比較まで、一般の方にもわかりやすく解説します。
1. 内閣支持率を調査している主な機関
日本では、以下の報道機関や世論調査機関が定期的に内閣支持率を調査しています。
- NHK
- 朝日新聞
- 読売新聞
- 毎日新聞
- 共同通信
- 時事通信
- 日経新聞(日本経済新聞社)
それぞれ月に1回〜数回の頻度で調査が行われており、報道各社の調査結果はニュースで広く報じられます。
2. 各社の調査方法と傾向
- NHK・読売新聞・朝日新聞:RDD方式(電話調査)を採用しており、固定電話+携帯の無作為抽出で回答を得ます。
- 毎日新聞・共同通信:電話調査に加えて、最近はインターネット調査も一部併用しています。
- 時事通信:訪問面接調査を実施するユニークな方式で、対面による回答収集が特徴です。
各社の支持率傾向
- 朝日新聞、時事通信:他社よりもやや厳しめの結果が出やすい。
- 読売新聞、産経新聞系列:やや高めに出る傾向があると指摘されています。
3. 内閣支持率はいつから調査されている?
内閣支持率の調査が始まったのは1960年代からで、特に田中角栄内閣(1970年代)以降は、ほとんどの報道機関が定期的な支持率調査を実施するようになりました。
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4. 石破内閣の支持率の推移
時期 | 調査機関 | 支持率 | 不支持率 | 主な背景 |
---|---|---|---|---|
2024年10月初旬 | 時事通信 | 28.0% | 30.1% | 歴代首相の中でも発足時の支持率が低水準。 |
2024年11月 | 朝日新聞 | 34% | 47% | 衆院選で自公が過半数割れ。 |
2024年12月 | 読売新聞 | 39% | 48% | 経済政策と政治資金問題への不信感。 |
2025年3月末 | 各社平均 | 23〜36% | 44〜64% | 商品券問題の発覚により急落。 |
2025年4月現在 | 朝日新聞 | 26% | 64% | 不支持率が過去最高水準に。 |
5. 支持率下落の主な原因
- 商品券配布問題:2025年3月、石破首相が自民党議員に商品券を配布していたことが判明。政治資金規正法違反の疑いで批判が集中。
- 経済対策の不満:物価高や実質賃金の停滞に対する対策不足が指摘されました。
- 少数与党による政権運営:衆議院での自公過半数割れにより、政策遂行に困難が生じている。
6. 歴代内閣の最高・最低支持率は?
📈 歴代最高の支持率(就任直後)
首相 | 支持率 | 主な要因 |
小泉純一郎 | 約87% | 改革姿勢と強いメッセージ性(2001年 読売新聞) |
細川護熙 | 約74% | 非自民連立政権への期待(1993年 朝日新聞) |
📉 歴代最低の支持率
首相 | 支持率 | 主な要因 |
麻生太郎 | 約11% | 経済対策の迷走・失言(2009年 朝日新聞) |
野田佳彦 | 約15% | 消費税増税・党内分裂(2012年) |
岸田文雄 | 約17〜20% | 政治資金問題(2024年) |
7. 今後の注目点
石破内閣は現在、政治資金規正法の再改正、経済対策の実効性、野党との連携のあり方など、さまざまな課題に直面しています。国民の信頼を取り戻すには、透明性のある政権運営と、目に見える成果が求められます。
まとめ
石破内閣は、歴代の中でも異例の低支持率からスタートした政権であり、国民の厳しい視線の中での舵取りが続いています。今後の展開次第では、支持率の反転や再評価の可能性も残されていますが、それには相当な努力と信頼回復が必要です。
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