先日、認知症の父の病院の受診に付き添いました。
前回の受診は10月。
その頃、父の認知症は明らかに進行していました。
母の入院後に進んだ認知症の症状
きっかけは、おそらく9月の母の入院だったと思います。
母が入院し、父は一人で過ごす時間が増えました。
料理ができない父にとって、食事は大きな問題でした。
電子レンジで温めるご飯にレトルトカレー。
インスタントラーメン。
パンをかじって済ませることも多かったようです。
一人暮らしの中で乱れていった父の食生活
たまに「作った」と言う料理もありました。
ハンバーグを作ろうとして、ひき肉を丸め、
なぜかホットケーキシロップをかけて焼く。
案の定、焦げ付き、黒く固まったシロップのかかった
ハンバーグのようなものを食べていました。
卵焼きを作ろうとして、
真っ黒に焦げた卵をそのまま食べていたこともあります。
今思えば、笑えない話です。
医師から「悪化したね」と言われた10月の受診
9月から12月まで、父はほぼこのような生活を続けていました。
刺激の少ない毎日と、偏った食事。
10月の受診時、医師は父の顔を見るなり
「悪化したね」
と言ったそうです。
表情を見ただけで分かる、と。
その言葉を聞いたとき、
家族として強い不安を感じました。
仕事を辞めて父の食事を支える選択
1月、私は仕事を辞め、父の食事を支えることにしました。
朝と夜は、できる限り手作りの食事を用意する。
昼は簡単なものでもいいので、
父自身が準備するよう促しました。
難しいことは求めていません。
「食事の準備をする」という行為自体が、
少しでも脳への刺激になればいい。
そう考えたからです。
正直、続けられるかどうかの不安は常にありました。
「開口一番、よくなりましたね」と言われた1月の診察
1月の診察日。
医師は父の顔を見るなり、
「よくなりましたね」
と言いました。
その言葉を聞いて、
この1か月やってきたことが、
無意味ではなかったのかもしれないと感じました。
ただ同時に、
「これをこの先も続けられるのだろうか」
という新たな不安も生まれました。
認知症は治らないが、進行を遅らせることはできるかもしれない
食事だけで変わったとは思っていません。
認知症は、良くなる病気ではありません。
ただ、進行のスピードには差がある。
状態が良い時と悪い時があり、
悪い状態のまま固定されてしまうかどうかで、
その後の経過は大きく変わるのではないかと思います。
今回「よくなった」と言われたのは、
改善したというよりも、
悪い状態から少し持ち直した、という意味だったのでしょう。
家族が関わることで防げる「悪化」もあると感じた
もし、あのまま父を一人にして、
偏った食事と刺激の少ない生活を続けていたら。
悪い状態が続き、
結果として「悪化」と言われる状態になっていたかもしれません。
家族にできることは、小さなことかもしれません。
それでも、関わり方次第で
「悪化を早めない」ことはできるのではないか。
今回の経験から、そう感じました。
同じように悩みながら介護をしている方にとって、
この体験が何かの参考になればと思い、
記録として残しておきます。

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