毎年やってくる確定申告の時期。2025年の確定申告(令和6年分)には、いくつかの重要な変更点があります。手続きをスムーズに進めるために、わかりやすく解説していきます。
1. 定額減税が導入される
2025年の確定申告では、所得税と住民税の「定額減税」が実施されます。これは、一定の収入以下の人に対して税負担を軽くする制度です。
ポイント:
- 納税者本人・配偶者・扶養親族1人につき、所得税3万円、住民税1万円が減税されます。
- 所得金額が1,805万円以下の人が対象です。
- 申告書の様式が変わるため、記入漏れに注意しましょう。
2. 住宅ローン控除の拡充
住宅ローンを利用して家を買ったりリフォームしたりすると、税金が安くなる「住宅ローン控除」。2025年の確定申告では、特に子育て世帯や若年夫婦世帯にメリットがあります。
ポイント:
- 住宅ローン控除の借入限度額が引き上げられます。
- 子育て世帯や若年夫婦世帯が対象の特例があります。
- 申告書の「住宅」欄にチェックを入れる必要があります。
3. 申告書への受付印がなくなる
紙で確定申告を提出する人にとって、大きな変更点があります。2025年から、税務署で受付印(ハンコ)を押してもらえなくなります。
ポイント:
- 代わりに、受付日が記載されたリーフレットがもらえます。
- e-Tax(電子申告)を利用すれば、オンラインで申告履歴を確認できます。
4. スマホでの申告がより便利に!
これまでよりも、スマートフォンを使った確定申告が簡単になります。マイナポータルとの連携が強化され、必要な情報が自動で取り込めるようになります。
ポイント:
- 書類の手入力が減り、スムーズに申告できる。
- マイナンバーカードを使うと、さらに便利に!
5. 経費のレシートの取り扱いとインボイス制度の注意点
確定申告では、経費の証拠としてレシートや領収書の保管が必要です。2025年の申告では特に大きな変更はありませんが、正しく管理することが重要です。
経費のレシート管理のポイント:
- 領収書やレシートは紛失しないようにしっかり保管。
- デジタル保存も可能なので、スキャナーやスマホアプリを活用するのも便利。
- 必要な項目(購入日、金額、購入内容)が明記されているか確認。
また、2023年10月から導入されたインボイス制度により、インボイス未登録事業者は以下の点に注意が必要です。
インボイス未登録事業者の注意点:
- 仕入税額控除の対象外となり、取引先が消費税の控除を受けられなくなる。
- 取引先から適格請求書(インボイス)の発行を求められる可能性がある。
- インボイス発行には課税事業者登録が必要で、消費税の納税義務が発生。
特に個人事業主やフリーランスの方は、インボイス制度の影響をよく理解し、取引先との関係を考慮した対応を検討しましょう。
まとめ
2025年の確定申告では、減税制度や手続きの簡素化など、さまざまな変更があります。特に定額減税や住宅ローン控除の変更点に注意しながら、準備を進めましょう。
「初めての確定申告で不安…」という方も、スマホやe-Taxを活用すれば簡単に手続きできます。事前に必要な書類を準備し、余裕を持って申告を済ませましょう!
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参考になれば幸いです。
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