母の入院、そして父の認知機能低下。
2025年9月は、それだけでも十分に重い出来事でした。
しかし、このあと
さらに想像していなかった現実が待っていました。
共働き家庭が気づけなかった「家の中の異変」
私も妻も、普段は外に出て仕事をしています。
そのため、
家の中で何が起きていたのかを、正直まったく把握できていませんでした。
母が入院し、郵便物の確認を私たちがするようになってから、
異変は一気に表面化します。
大量の督促状と請求書
ポストには、大量のDM。
その中に混じっていたのが、督促状と請求書でした。
思わず、言葉を失いました。
すぐに状況把握に動きます。
内容のほとんどは、
銀行・カード会社からの請求と督促。
一部に、定期購入の請求書。
さらに、Amazon購入をペイディで後払いにしたもの。
合計金額は──
約680万円。
「多少の貸し借り」はあったが…
確かに、これまで父母から
「少しお金を貸してほしい」と言われたことはありました。
ただ、貸しても翌月には返ってくる。
その程度だったため、深刻に考えていなかったのが正直なところです。
父は現役時代、最高年収で約1,500万円。
年金も、決して少ないわけではありません。
一般的な水準です。
一方で、母は専業主婦。
年金はごくわずかでした。
支出と収入が、完全に破綻していた
住宅ローンは私が支払い、
今の家をどうしても買いたがった母が、
管理費を支払うという条件でした。
しかし、その管理費も
9月時点で3か月滞納していました。
当然です。
月の請求額は40万円以上。
それに対して、年金などの収入合計は月30万円ほど。
私も妻も、
ただため息をつくことしかできませんでした。
そして私は、
妻に対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
まずは「今の生活」を止めないために
ひとまず、
・管理費
・生活に必要な支払い
約30万円分を立て替えて支払い、
残りの負債状況を精査することに。
そのうえで、
弁護士に相談するという判断をしました。
FP資格を持つ私が考えた3つの選択肢
ファイナンシャルプランナー資格を持つ私が考えた選択肢は、次の3つ。
-
住宅の売却
-
父母の自己破産
-
父母の任意整理
このまま返済を続ければ、
680万円の負債は利息によって
2,000万円近くまで膨らむ可能性があります。
カードローンの金利は、15%以上。
しかも、母はほとんどをリボ払いにしていました。
共有名義の住宅という「致命的な問題」
ここで、大きな問題が浮上します。
住宅が、
私・父・母の3人共有名義だったこと。
これは、致命的でした。
仮に売却しようとしても、
父は認知症のため、成年後見人が必要になる可能性があります。
しかし現在の成年後見人制度では、
息子である私がなれる可能性は高くありません。
仮に売却できても、
売却資金は後見人の管理下に置かれ、
借金返済に自由に使えない可能性があります。
現実的に「住む場所」がない
さらに問題は続きます。
私たちには小学生の子どもが2人います。
子どもたちは、学区が変わることを強く嫌がっています。
しかし、同学区内には
条件の合う賃貸物件がほとんどありません。
父母には猫が2匹います。
高齢夫婦、認知症、猫2匹。
貸してくれる賃貸など、
あるはずがありません。
そもそも、
父が一人で生活できる状態でもありません。
母も、退院後は
歩くことどころか、
立ち上がることさえ一人ではできない状態でした。
「80歳の債務整理」を引き受けてくれるのか?
ここで、最大の疑問が浮かびます。
この状況で、80歳の債務整理を引き受けてくれる弁護士はいるのか?
まずは、無料の弁護士相談に行きました。
「この状況で、任意整理は可能か?」
答えは、
・難しい
・無料相談は専門外の弁護士の場合もあり、分からない
というものでした。
それでも、
話を聞いてもらえたこと、
親身になってくれたことは、
大きな支えでした。
債務整理に強い弁護士を探す
次に行ったのは、
自宅近くで債務整理に強い弁護士探しです。
ネットで調べ、
口コミを確認し、
対応が丁寧そうな事務所を選びました。
この手の案件は、
弁護士によって対応スピードがまったく違います。
自宅から車で20分ほどの弁護士事務所へ、
仕事終わりの20時から面談。
この柔軟な対応も、
判断材料の一つでした。
結論は「任意整理一択」
相談の結果、結論は明確でした。
任意整理一択。
しかも、
弁護士費用は分割対応。
1件あたり4万4,000円。
そのため、
・借入額が少ないもの → 自分たちで一括返済
・借入額が大きいもの → 即日、弁護士に請求ストップ
という提案を受けました。
借入先は、合計10社。
弁護士費用は44万円。
ですが、
利息や督促電話を考えれば、
決して高い金額ではありません。
借金の内訳と、明らかになった実態
10万円以内の借り入れは、
私と妻で一旦返済。
父は現役時代の収入が高かったため、
カード枠も非常に大きく、
限度額いっぱいまで借りていました。
整理した結果は以下の通りです。
・父名義:420万円
・母名義:180万円
・親族からの個人借入:80万円
合計 680万円。
家計を「誰も把握していなかった」
若いころから、
家のお金はすべて母が管理していました。
父は、稼いでくるだけ。
「サインして」と言われればサインする。
何に使われているのか、
何が起きているのか、
何も知りませんでした。
当事者の反応
すべてを伝えたところ、
父は「自分がいけなかった」と反省していました。
一方、母は──
「あら、悪いわね」
まるで、
どこか他人事のような反応でした。
今回のまとめ
今回は、
母の入院と父の認知症をきっかけに発覚した
衝撃の事実を記録しました。
収入が高かった家庭ほど、
その後の急落には注意が必要です。
「まさか自分の家が」
そう思っている人ほど、
足元は静かに崩れているのかもしれません。
この続きも、
現実をそのまま、記録していきます。


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