インフルエンザの予防接種はもう済ませましたでしょうか?
2018年11月30日時点の今年のインフルエンザの状況に関してお伝えします。
全国インフルエンザ発生報告件数
11月19日~25日期間の、全国におけるインフルエンザ発生報告件数です。
2,572件となっております。
昨年同時期は7,280と昨年と比べますと、今年は流行のピークが遅れる
もしくは、少なくなるのが予想されます。
平均気温が高いとインフルエンザウイルスの活動が弱まります。
今年は、現在平年より暖かい日が続いており、2015年~2016年にかけての
年のようにしばらく感染拡大が緩やかである可能性もあります。
ただ、一旦寒くなると一気に拡大しますので注意が必要です。
都道府県別にみますと、
埼玉県が217、東京都が208、神奈川県189、大阪府173、福岡県147
となっております。
未だ発生報告件数がゼロなのは、高知県で山形県も1件となっています。
大都市のほうが発生の報告件数が多いようですね。
まだまだピークでは無いですが、学年閉鎖は10校あり、学級閉鎖は61校あります。
2018-2019の流行ウイルスの型は?
インフルエンザウイルスの検出状況を確認すると、直近5週間で、
AH1pdm09、AH3亜型の順となっています。
AH1pdm09型は、2009年に新型といわれた新しい型です。A型ソ連型ウイルスに属します。
2009年に大流行して、それ以降毎年流行している型になっています。
名称のpdmはパンデミックの略で世界的に大流行したという意味です。要するに2009年に
世界的大流行したAソ連型のウイルスと言うことです。
Aソ連型の特徴は、38度以上の高熱、咳・喉の痛み、倦怠感、頭痛、下痢、嘔吐などです。
子供や高齢者が重症化しやすいのも特徴です。
AH3亜型は、いわゆる香港型です。2016年にも大流行がありました。
症状としては38℃以上の急激な発熱、体の節々の痛み、全身の筋肉の痛み、
倦怠感、悪寒、頭痛などがあげられます。
A型が今年も流行の兆しがあります。ということは、爆発的に患者数を増やすことも
あり得ると言うことです。
ただ、今年は今のところ暖冬です。流行のタイミングは少し遅れるかもしれません。
予防接種を受けていない場合は、今からでも予防接種をして対策しておくことも可能です。
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まとめ
2018-2019年のインフルエンザ発生状況は、昨年よりも少ない状態です。
昨年に比べ、気候が暖かいことが影響しているようです。
現在発生しているインフルエンザのウイルスの型は、
AH1pdm09とAH3亜型の順です。要するに
A型のウイルスが流行の兆しがあるということです。
A型は爆発的に患者数を増やし流行し、症状も重症化することが
多いので、早めの対策が重要です。寒くなる前に準備しておくといいでしょう。